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岡寺

日本最初やくよけ霊場として知られ、西国三十三所観音霊場第七番札所。塑像としては日本最大級とされる如意輪観音坐像がご本尊です。境内の仁王門、三重塔などの伽藍のほか、石楠花や紅葉の名所としても有名です。
写真提供:岡寺

【岡寺(おかでら)】

 

日本最初の厄除け霊場として知られ、西国三十三所観音霊場巡りの第七番札所です。

 

飛鳥時代末から奈良時代初め、草壁皇子(くさかべのみこ)の宮跡を仏教道場に改め、国家安泰と藤原氏の繁栄を願い、義淵(ぎえん)僧正によって創建されました。正式には「龍蓋寺(りゅうがいじ)」といいますが、“飛鳥の岡にある寺”から岡寺と呼ばれるようになったと伝わります(「岡」は明日香村にある大字名)。

 

義淵僧正は法相宗の祖であり、東大寺創建に関わる良弁や行基など高僧を門下に持つ師ですが、伝説によると、飛鳥の地を荒らす悪龍に苦しめられる農民を救うため、義淵僧正がその法力をもって龍を池の中に封じ込め、大きな石で蓋をしたといいます。このことから、正式名称である“龍”“蓋”寺の名がついたとされ、また悪龍の厄難を取り除いたこの伝説が、厄除け信仰の始まりともいわれています。その池は現在も「龍蓋池」として本堂の前に存在しています。

 

ご本尊の「如意輪観音坐像」は奈良時代の作で、高さは4.85メートルもあり日本最大、現存する塑像(土でできた仏像)としては日本最古で重要文化財に指定されています。春には約3千株ものシャクナゲの花が境内を彩り、花の寺としても有名です。

 

宗派:真言宗豊山派
重要文化財:如意輪観音坐像(ご本尊) 他

 

<主な年中行事>
◎4月中旬~5月上旬 シャクナゲ祭り
◎10月第3日曜日 開山忌野点茶会 三重宝塔壁画公開
◎11月中旬~12月上旬 紅葉まつり

 

<関連リンク>
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