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聖林寺

本尊子安延命地蔵菩薩と国宝十一面観音菩薩。
写真提供:聖林寺

【聖林寺(しょうりんじ)】

 

聖林寺は、奈良時代に妙楽寺(現在の談山神社)の別院として、藤原鎌足の長子である定慧(じょうえ)が創建したとされています。奈良時代の名作、国宝・十一面観音菩薩立像が有名。かつては大御輪寺(だいごりんじ/大神神社の神宮寺)のご本尊でしたが、慶応4年(1868年)神仏分離令を受けて聖林寺へ移されました。その後、アメリカの哲学者フェノロサらによって開扉され、そのお姿は天平彫刻の最高傑作とも讃えられることとなり、現在まで多くの人々を魅了し続けています。

 

ご本尊は安産・子授けに霊験あらたかな大石仏・子安延命地蔵菩薩で、本堂に入るとその大きさに圧倒されます。石仏は地面と直接接しているため、雨が降ったりすると水分を吸って、普段の白いお顔から黒く色が変わることがあります。また、石仏と気温の差によって水滴がお顔から流れ落ちることがあり、そのお姿はお産で苦しむ妊婦さんの代わりに汗をかいているとも言われています。

 

門前からは三輪山や箸墓などの古墳群など、古代大和王権発祥の地を一望に見渡すことが出来ます。

 

宗派:真言宗室生寺派
国宝:十一面観音菩薩立像

 

<主な年中行事>
◎1月1日~3日 秘仏宝蔵天・弁財天開扉
◎8月24日 本尊地蔵菩薩会式
◎11月1日~30日 マンダラ展

 

<関連リンク>
◎談山神社の詳細はこちら