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特別公開「おかえり塼仏~発掘調査より50周年記念を迎えて~」(川原寺/明日香村)

2024年4月1日(月)~2024年4月30日(火)
2024年に発掘50周年を迎える、謎多き川原寺の塼仏(せんぶつ)。この春、所蔵先から里帰りして特別公開されます。
画像提供:明日香村教育委員会

「川原寺」の創建の詳細は、日本書紀等への記述が少なく、今なお明らかにされていません。飛鳥地方に我が国の都が置かれていた時代、斉明天皇(女帝/天智天皇、天武天皇の母)の宮があった地に、天智天皇が母を供養するために建立したという説が有力で、薬師寺、大官大寺、飛鳥寺とともに飛鳥四大寺のひとつに数えられていました。

 

天皇ゆかりの大寺でありながら、多くの謎に包まれた川原寺ですが、昭和49年の発掘調査で境内の北側から千数百体の三尊塼仏(せんぶつ=粘土を型抜きしたレリーフ状の板に彫られた仏像)が出土しました。

その本物のひとつが、所蔵先から“里帰り”。

「おかえりなさい」と迎えられて、川原寺の中金堂跡地に建つ弘福寺(ぐふくじ)で特別公開されます。

 

大量の塼仏が見つかったことから、一説には、創建時の中金堂の壁一面をこれらの塼仏が埋め尽くしていたのでは、とされています。作られた当時、塼仏は金箔で飾られていたとされており、それが中金堂の壁一面に…と想像するだけでまばゆい気分になります。

 

ぜひ、現地で本物の塼仏をご覧いただき、謎多き川原寺の往時を思い描いてください。

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