徒歩で約21分
初瀬川にある金屋河川敷公園の堤防に「ここです!」と強く宣言するかのように堂々と立っています。このあたりは古代、海柘榴市(つばいち)と呼ばれ、大陸から渡ってきた船が大阪から大和川をさかのぼって到着する船着場があり、異国から多くの人や物資が上陸するなど、とてもにぎわっていました。朝鮮半島にあった百済の聖明王の使節もこの地に上陸し、仏教と教典をヤマトにもたらし、仏教の信仰が広がっていったといわれています。その後、現代に至るまで仏教が我が国に浸透していったことを思うと、この地が果たした役割は重要です。
〒633-0002 奈良県桜井市金屋172
徒歩で約3分
万葉集や日本書紀、枕草子にも登場する日本最古といわれる市。大陸・大阪から当地へ多くの交易船が行き交い、海柘榴市(現在の桜井市金屋周辺)はたいへんなにぎわいだったはず。今では繁盛した市の面影はなく、「つばいち」の名を残す観音堂が静かにたたずんでいます。
〒633-0002 奈良県桜井市金屋544
徒歩で約20分
大神神社の境内摂社である式内社。境内には椿が多く、見ごろを迎える3月に毎年椿まつりが行われています。また境内一角に「誕生石(たんじょうさん)」と親しまれている石が祀られています。これは玉列神社ご祭神の玉列王子命にちなんで“子宝石”として信仰を集めており、また初宮詣の際にこの石の周りを「ヘイチョウ カイチョウ」と3度唱えると、元気で健やかな子に育つとも信じられています。
〒633-0017 奈良県桜井市慈恩寺383
徒歩で約18分
万葉集の巻頭を飾る雄略天皇の歌。その雄略天皇の泊瀬朝倉宮が現在の桜井市黒崎周辺にあったとされます。また、万葉集に桜井市ゆかりの歌が約240首もあり、市内のいたるところに歌碑があります。白山神社には、この地から万葉集が始まったことを示す「萬葉集発耀讃仰碑」と雄略天皇が詠んだ「こもよ みこもち ふくしもよ みふくし持ち この岳に 菜摘ます子 家のらせ 名のらさね そらみつ 倭の国は」の歌碑が建てられています。
〒633-0011 奈良県桜井市黒崎339
徒歩で約14分
日本の国技といえば「相撲」。その発祥は奈良にありました。というわけで、十二柱神社です。日本書紀に、垂仁天皇の時代、ともに力自慢の当麻蹴速(たいまのけはや)と野見宿禰(のみのすくね)が天皇の前で力比べを行い、野見宿禰が勝利した―話があります。これが相撲のはじまりといわれています。十二柱神社には野見宿禰の五輪塔が建立され、また参道にある狛犬の台座を珍しい力士姿の人形が支えています。大きなおなかで、ひざを曲げ、必死に狛犬を支える“お相撲さん”に注目してみてください。
〒633-0122 奈良県桜井市出雲650
徒歩で約15分(参道入口まで)
長谷寺までゆっくり歩きたい参道。道沿いには名物の草もちを焼いてくれるお店や、山の幸の加工食品やお土産物、工芸品が並ぶお店、そばやうどん、柿の葉寿司など空腹にうれしいメニューを出してくれる飲食店が並んでいます。参道入口から長谷寺仁王門まで、寄り道しながら歩くのがちょうどいい約1㎞の道のりです。
徒歩で約12分(参道~仁王門)
真言宗豊山派の総本山。高さ10m以上もある木造の十一面観音立像をご本尊とし、日本有数の観音霊場として、また、牡丹をはじめとする四季の花々や紅葉の名所として、広く知られています。399段の登廊、本堂舞台からの眺望、木々に溶けこむようにして立つ五重塔は絶好の撮影ポイント。ご本尊の足に触れられる特別拝観や「だだおし法要」(火のついた松明を持った鬼が暴れまわる/2月)といった行事をチェックして訪れるのがおすすめです。
〒633-0112 奈良県桜井市初瀬731-1
徒歩で約20分(仁王門から)