奈良の「塔」をめぐる | 奈良 観光 | 奈良ぶら

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法起寺(中尾撮影)

奈良の「塔」をめぐる

奈良には、訪ねると「塔」に目がいく仏閣(寺)がいくつもあります。「塔」はお釈迦様や聖者の遺品・遺物などを納めた重層の建築物で、「卒塔婆(そとば/ストゥーパ)」を略した名称です。聖なるものを大切に納めており、高さや華美を競うものではありません。普段は外観のみ拝観できる塔がほとんどですが、特別拝観期間を設けるなどして、初層など内部を拝観できる機会もあります。この記事では「塔」を持つ奈良の寺社をまとめて紹介します。どれも貴重な意味を持つ文化財です。立ち姿に見とれ、あるいは見上げ、そして周辺の自然や建造物との対照美を味わう「塔めぐりの旅」。新しい奈良を発見してください。

【■法起寺/三重塔/斑鳩町】

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世界遺産「法隆寺地域の仏教建造物」の一部。三重塔としては日本最古。初層と二層の柱間が3間(約5.4m)、三層の柱間が2間(約3.6m)と特殊な設計がなされています。江戸時代の修理の際に改造されましたが、昭和の解体修理で創建当時の姿に復元されました。初秋のコスモス畑とあわせて見るのがおすすめ。

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【■法輪寺/三重塔/斑鳩町】

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1944年に焼失するまで最古の三重塔として国宝に指定されていました。現存するのは1975年に再建されたもの。創建当初の飛鳥様式が踏襲されています。塔内には釈迦如来坐像と四天王像を安置しています。

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【■百済寺/三重塔/広陵町】

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『日本書紀』に「百済川の側に九重塔を建つ」とあり、聖徳太子が百済大寺と名づけたと伝えられています。現存する三重塔は鎌倉時代中期の建立といわれ、国の重要文化財。奈良市界隈や法隆寺周辺と違って、訪れる観光客は少なく、しかし、すらりと立つ姿は「隠れた名塔」と呼びたくなります。

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【■談山神社/十三重塔】

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元は678年に建立されましたが、現存の塔は1532年再建。なぜ神社に仏塔が…? 神仏習合の時代の名残です。新緑や紅葉と調和する季節に訪ねるのがおすすめです。

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【■室生寺/五重塔/宇陀市】

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屋外にある五重塔としては日本最小のスケールで、法隆寺五重塔に次いで古い塔だとされます。五重塔に至る石段の下から眺めると、山中の雰囲気と融和した風情を感じることができるでしょう。もちろん石段をのぼり、近くで見上げても感動します。

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【■興福寺/五重塔・三重塔/奈良市】

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力強くそびえる五重塔(1426年頃再建)は奈良を代表する建築物。初層の東西南北に薬師三尊像、阿弥陀三尊像、釈迦三尊像、弥勒三尊像を安置しています。
三重塔は北円堂とともに、現存する興福寺最古の建築物。初層内部に薬師如来、釈迦如来、阿弥陀如来、弥勒如来の千体仏が描かれ、毎年7月7日に特別公開されます。

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【■長谷寺/五重塔/桜井市】

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山腹にりりしく立つ五重塔は、1954年、戦後の日本で最初に建てられました。朱がかった丹色が鮮やかで、背景に広がる木々との調和が見事。舞台造の本堂(国宝)からの眺めも壮観です。

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【■當麻寺/三重塔(東塔・西塔)/葛城市】

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写真:澤戢三
自由に散策できる境内にある東塔と西塔。東塔は奈良時代建立で、西塔はそれより少し新しい奈良時代~平安時代初期の建立とされます。ともに国宝で、内陣には大日如来が祀られています。當麻寺では「古代の東西両塔が残っているのは全国でこの當麻寺だけです」と紹介しています。

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【■薬師寺/三重塔(東塔・西塔)/奈良市】

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東塔・西塔とも裳階(もこし)と呼ばれる小さな屋根が大屋根の間にあるため、一見すると六重塔に見えます。
東塔は1300年前の創建時から現存し、頂部にある透かし彫りの水煙には、笛を奏でる飛天がひるがえり、塔を称えています。2009年から解体修理が行われており、2020年6月頃に修理が完了する予定です。
西塔は1981年に復興。鮮やかな色遣いが目を引きます。細部を見ると、東塔とは異なった造りが施されています。東塔の修理が完了し、再び両塔並び立つ姿が見られる日が楽しみです。

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【■法隆寺/五重塔/斑鳩町】

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日本で最初に世界遺産登録された法隆寺境内に立つ日本最古の五重塔。最下層の内陣には奈良時代の塑像群があり、釈迦の入滅(北面)の場面などが表現されています。基壇上からの高さは約31.5m。堂々と腰を落ち着け、質実剛健に映る名塔です。

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