奈良の七福神を巡ろう | 奈良 観光 | 奈良ぶら

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信貴山本堂_HPより

奈良の七福神を巡ろう

さまざまな福をもたらしてくれる七福神。全員がニコニコして宝船に乗っているイメージは、とてもおめでたい気持ちにさせてくれます。七福神は、ヒンズー教、仏教、道教、神道を“出身”とする7神。宗教の融合、多様性が生み出した信仰と言えそうです。
そんな七福神、奈良県ではどこに行けば会えるのでしょうか。祀られている社寺はそれぞれ複数ありますが、ここではNARABURA独自選定の七福神巡りを紹介します。ありがたい福をあやかりに奈良・七福神巡りへ出発しましょう。

■恵比寿天(商売繁盛、五穀豊穣など)

七福神の中ではよく知られた神。イザナギとイザナミの子「蛭子」、あるいは、大国主神の息子・事代主神として祀られていることが多く見られます。釣り竿と釣りあげた鯛を持った姿から漁業の神として信仰されてきましたが、より福が強調され、現代では商売繁盛、五穀豊穣をもたらす神となりました。恵比寿天はニコニコ顔で描かれることが多く、にこやかに笑った顔は「えびす顔」と比喩されます。
毎年1月の「えべっさん」が有名。兵庫県・西宮神社、大阪市・今宮戎では「十日戎」として行われますが、奈良では1月5日に「五日戎」として行われ、率川神社の摂社である率川阿波神社などに商売繁盛を願う参拝者が多く訪れます。

 

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「率川阿波神社」

 

 

■大黒天(財福、子孫繁栄など)

七福神の大黒天は、打ち出の小槌を持ち、もう一方の手で大きな袋を肩から背中に背負い、頭巾をかぶって、米俵に乗っています。手に持つ小槌と袋から、財宝や福徳を与えてくれる福の神とされます。また、台所や食堂にまつられることが多く、米俵に乗っているのも、「ご飯を供えれば、食に不自由しない」というご加護を匂わせます。
大黒天は、元はヒンズー教シヴァ神の異名(マハーカーラ/マハー=大、カーラ=黒・暗黒)で、インド密教に取り入れられた際に大黒天と名づけられたといいます。後に、大国主神(おおくにぬしのかみ)と習合されました(出雲大社や大神神社の御祭神)。

 

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「夫婦大國社(春日大社境内)」

 

 

■毘沙門天(開運、武運、心願成就など)

奈良の七福神を巡ろう
仏教では天部の仏神で、四天王では多聞天(武神)のこと。甲冑に身を固め、右手に宝棒(矛)を構え、いかにも“強い武将”を感じさせます。
聖徳太子が、廃仏派の豪族・物部守屋を討伐しようと戦勝祈願をした際、毘沙門天が出現し、太子は守屋に勝利しました。このとき毘沙門天が現れたところに創建されたのが、信貴山朝護孫子寺です。ご本尊は、もちろん毘沙門天王像。脇に立つ吉祥天像は毘沙門天の奥様(もしくは妹)で、善膩師童子は息子とされます。お前立ち、中秘仏、奥秘仏と、それぞれの毘沙門天王像が安置され、「中秘仏」「奥秘仏」は特別な時期のみ御開帳されます。また、毎年7月3日には毘沙門天王ご出現記念の大祭が行われます。

 

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「信貴山朝護孫子寺」

「モデルコース/奈良の名刹めぐり 信貴山朝護孫子寺」

 

 

■福禄寿(長寿、福禄、出世など)


福星、禄星、寿星の三星が神格化されたものだとされています。福は幸福・繁栄、禄は財産、寿は健康長寿の意味が込められています。七福神の一神である「寿老人」と同一神と見られることもありますが、寿老人は「寿星」単独。福禄寿は、頭が長く、ひげは長く、経典を手に、鶴と亀をお供にしている姿がよく知られています。大化の改新を成し遂げた中臣鎌足(藤原鎌足)を御祭神とする談山神社には、総社拝殿に像高3mの福禄寿像が祀られています。

 

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「談山神社」

 

 

■寿老人(長寿、諸病平癒など)

奈良の七福神を巡ろう

不老長寿の桃を持っているなど長寿のシンボルとして信仰されますが、お酒が大好きな一面も。福禄寿と同一神とみなされて、七福神から外されたこともあり、七福神の中では最もなじみの薄い神かもしれません。
描かれた姿に寄り添うのは、オスの鹿。不死の霊薬を運び、長寿と自然の調和を表しています。全国に寿老人を御祭神とする神社はほとんどありません。ただ、鹿を連れていることから、奈良ではもう少しメジャーな存在になってほしいものです。

 

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「久米寺」

 

 

■布袋(開運、円満、金運など)

奈良の七福神を巡ろう
中国に実在したとされる仏僧・契此(かいし)を指します。布袋とは、契此がいつも大きな袋を背負っていたことから付けられた、いわばニックネームです。にっこり破顔した表情と大きな太鼓腹も特徴で、風貌の通り、度量が広く、円満な性格。親しみやすく、どこか見る人を和ませる不思議な力を持っていて、富貴繁栄をさずけてくれる存在として信仰されています。
浮世絵師の葛飾北斎など古くから多くの絵師によって水墨画に描かれています。橿原市の本薬師寺跡は、布袋さんのおなかを想像させる水生植物ホテイアオイの花が名物になっています(開花時期は8月中旬から9月下旬ごろ)。

 

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「當麻寺中之坊」

 

 

■弁財天(音楽、学芸、智恵など)

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七福神の紅一点。「弁才天」とも表記されます。元はヒンズー教の女神。水の神であり、芸術や学問など知を司る女神でもあります。仏教では海上神の市杵嶋姫命と習合したことから、水に関係する場所(港湾、島、川の周辺など)に弁天社や弁天堂が建てられ、そこに祀られました。智恵、長寿を与えるとされるほか、楽器の琵琶を持つ像が多く造られてきたことから、音楽、芸術、芸能の神としても信仰を集めています。
奈良県では東大寺法華堂(三月堂)や天川村にある天河大辯財天社が有名。天河大辯財天社には芸能関係者の参拝も少なくありません。「財を弁ずる」として商売の神としても信仰されています。

 

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「天河大辯財天社」

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