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薬師寺

【世界遺産】 天武天皇発願。薬師三尊像、東塔、西塔など擁する大伽藍。
写真提供:一般財団法人 奈良県ビジターズビューロー

【薬師寺(やくしじ)】

 

“薬師寺”は、天武9年(680年)、天武天皇が皇后の病気平癒を願って建立を発願され、文武天皇の時代に飛鳥の藤原京(橿原市)に完成します(698年)。その後、和銅3年(710年)に都が平城京に遷されることに伴って、薬師寺も現在の地へ移されることとなりました。新しい薬師寺と区別するために“本薬師寺(もとやくしじ)”と称されるようになった藤原京の薬師寺ですが、現在も礎石などが残存しており、国の特別史跡に指定されています(本薬師寺跡)。

 

平城京に移された薬師寺は、その後幾多の火災や兵火で多くの建物を失い、現在では創建当時の建物は“東塔(国宝)”を残すのみとなりましたが、昭和42年(1967年)“高田好胤管主(たかだこういんかんす)”によって薬師寺白鳳伽藍の復興が発願され、お写経勧進によって人々の思いを結集し、現在では奇跡的な復興も最終段階を迎え連日多くの参拝者が訪れています。白鳳伽藍復興のためのお写経勧進は、今も“お写経道場”にて行うことができ、納められたお写経はお堂の中に永代供養されます。

 

宗派:法相宗(法相宗大本山)
国宝:薬師三尊像/聖観世音菩薩像/東塔/東院堂 他

 

<主な年中行事>

◎1月1日~3日 修正会日中法要
◎3月23日 お身拭い
◎3月25日~31日 修二会花会式
◎5月5日 玄奘三蔵会大祭・万燈会
◎8月13日~15日 施餓鬼法要・盂蘭盆写経会
◎8月23日 地蔵盆
◎10月8日 天武忌・万燈会
◎12月29日 お身拭い
◎12月31日 除夜の鐘

 

<関連リンク>
◎奈良県景観資産紹介シリーズ 第1回

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