奈良県の近代建築めぐり | 奈良 観光 | 奈良ぶら

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奈良県の近代建築めぐり

「奈良の建築」と聞けば、寺院や神社の建物を思い浮かべる人が多いでしょう。けれど、寺社建築のほかにも特別な存在感を持つ建物がいくつもあります。明治維新以降、日本が諸外国から学んだ技術とアイデアを結集した“建築作品”が今も大切に使われています。奈良を旅するプランに、古都に息づく近代建築めぐりはいかがでしょう?

【威風堂々なロマネスク建築「奈良少年刑務所」】

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 建築自体が背筋を伸ばして屹立しているようです。奈良少年刑務所は1908年(明治41年)竣工。現存する最古の刑務所として知られました。一般に見ることができるレンガ造りの外塀と正門が威風堂々としています。設計者は山下啓次郎氏。中世西欧の聖堂などに多く見られるロマネスク建築を採用し、重厚でありながら精美さも兼備しています。刑務所としては2017年3月にその役割を終えましたが、「旧奈良監獄」としてほとんどの建物と土地が国の重要文化財に指定され、保存・活用されることになっています。

 

【“絵になる”「奈良女子大学記念館」】

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 奈良女子大学は全国に2大学しかない国立の女子大学。現在の記念館は、1909年(明治42年)に奈良女子高等師範学校の本館として誕生しました。その優雅で落ち着いた雰囲気が女子大学のキャンパスに似合います。戦後は大学本部や講堂として使用されていましたが、それぞれ別棟に移り、1990年(平成2年)に「記念館」となりました。1994年(平成6年)に国の重要文化財に指定。記念撮影や写生に訪れる人も多く、月1回のランチタイムコンサートのほか春と秋の年2回、一般公開が行われています。

 

【奈良を代表するクラシックホテル「奈良ホテル」】

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 1909年(明治42年)開業の奈良県を代表するホテル。皇族、国賓、国内外の著名人らを迎える「関西の迎賓館」としての品格が漂います。本館の外観は屋根の鴟尾や白漆喰の壁など奈良の景観への配慮がうかがえます。内装は、赤じゅうたんの大階段、釣燈籠風のシャンデリア、階段手すりの宝珠を模した赤膚焼陶製柱頭、マントルピースなど和洋の魅力が競演しています。誉れ高いクラシックホテルで過ごすひとときは、いつまでも色あせない建築美を感じさせてくれます。

 

【林業の村の木造洋館「黒滝村旧役場庁舎」】

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 国道309号を走る道中、道の駅吉野路黒滝で左に折れ、黒滝川をさかのぼると、植林帯を背景に木造洋館が出現します。この洋館は1910年(明治43年)に建てられ、1913年(大正2年)から65年間、村の行政を担った黒滝村旧役場庁舎です。当時モダンな建築は森と山の恵みとともに歩む村で特別な存在だったはず。新しい時代を夢見る林業の村の希望であり、シンボルでした。現在は村の民俗資料館で見学可能です。

 

【明治期の県立図書館「城址会館」】

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 桜の名所として知られる郡山城跡の一角に、1970年(昭和45年)に移築された旧奈良県立図書館があります。1908年(明治41年)に奈良公園内に建造されたものです。木造2階入母屋造の主棟と、その両脇の平屋建て切妻造の翼部からなり、追手門や追手東隅櫓など、復元された城郭建築とも調和しています。

 

【旧陸軍施設「奈良教育大学教育資料館」】

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 旧陸軍の糧秣庫(りょうまつこ)として1908年(明治41年)に竣工。窓の形状に大小がある以外、軍隊施設であったためか、外観に華美な装飾はありませんが、濃色のレンガがりりしい印象を与えます。戦後、奈良教育大学の所有となり、現在は教育資料館として初等中等教育の資料や美術品などを展示・収蔵。一般公開されています。

 

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