祝!世界遺産登録20周年。古都奈良の文化財を巡ろう | 奈良 観光 | 奈良ぶら

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平城宮_大極殿(中尾撮影)

祝!世界遺産登録20周年。古都奈良の文化財を巡ろう

1998年12月2日、京都市で開催されたユネスコ世界遺産委員会で、「古都奈良の文化財」が世界文化遺産に登録されました。構成遺産は、いずれも奈良市にある東大寺(正倉院含む)、興福寺、春日大社、春日山原始林、元興寺、薬師寺、唐招提寺、平城宮跡の8資産。日本の歴史に重要な意味を持つ代表的文化資産群です。現在では、国内外から多くの観光客が奈良市を訪れ、寺社・史跡を中心に奈良の歴史、文化、景観に触れて、観光を楽しんでいます。
そんな「古都奈良の文化財」が2018年12月で世界遺産登録20周年。2010年の平城遷都1300年祭のような派手な催事やお祝いはありませんが、「古都奈良の文化財」を巡り、これからも色あせることのない世界遺産としての価値、奈良の魅力をあらためて感じ取ってください。

【プロローグ】

祝!世界遺産登録20周年。古都奈良の文化財を巡ろう

 奈良県橿原市の藤原京から、平城京へ遷都したのが710年。それから長岡京へ遷都される784年までの74年間、奈良は日本の首都として繁栄しました。
 都の造営にあたって手本にされたのは、唐の首都・長安。東西北を山や丘陵に囲まれ、南に奈良盆地が開けるロケーションは、唐にならって、特に王宮の地に適した地形だったと言えます。
 大極殿や朝堂院、内裏、各役所が立ち並んでいた平城宮を北辺中央に置く平城京は、東西約5.9キロ、南北約4.8キロの規模を誇り、当時の推定人口は約10万人だったとされます。
 この平城京で順次創建・造営されたのが、世界遺産「古都奈良の文化財」を構成する寺社です。すなわち、東大寺、興福寺、春日大社、元興寺、薬師寺、唐招提寺です。それぞれ、仏教興隆政策がとられた奈良時代の国家的な役割を担って創建・隆盛しました。
 やがて、784年に長岡京、794年に平安京へと首都も時代も移り変わっていきますが、奈良では寺社の多くがこの地に残り、新たな町を形成し、兵火や天災、衰退を乗り越えて、現在へと引き継がれてきました。都ではなくなったからといって、奈良は見捨てられなかったのです。先人たちが奈良の歴史を守り抜いてきたように、「古都奈良の文化財」をはじめとする奈良の資産はこれからも守られ、引き継がれていくことでしょう。
(参考文献:『世界遺産条約 世界遺産一覧表記載推薦書 古都奈良の文化財』1997年6月/文化庁)

 

【東大寺/奈良の大仏様】
聖武天皇の発願で創建。751年に金堂(大仏殿)が完成し、翌年に大仏開眼供養が行われました。かつては東西2塔の七重塔を擁するなど、空前絶後の建造物群がありました。金剛力士像が構える南大門、法華堂、鐘楼、金堂、廬舎那仏坐像(大仏)、開山堂、転害門、本坊経庫、正倉院正倉が国宝に指定されています。

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【興福寺/天平の輝きがよみがえる中金堂】
669年に創建された山階寺を起源とし、同寺が飛鳥に移された後、さらに平城遷都に伴って現在地に移されました。境内ではこれまで、五重塔と東金堂、一世を風靡した阿修羅像など多くの寺宝を収め、展示する国宝館が目立つ存在でしたが、2018年10月、1717年の焼失以来約300年ぶりに中金堂が再建されました。

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【春日大社/四柱の神々が鎮座】
古代から神々が降臨する山として神聖視されていた春日山・御蓋山の西麓に鎮座します。20年ごとに本殿を建て替える式年造替を2015~2016年にかけて無事に完了。2018年には創建1250年を迎えました。4棟ある春日造の本社本殿が国宝。寄進された石灯籠が参道にずらりと立ち並ぶ様は信仰の歴史と深さを物語っています。
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【元興寺/飛鳥時代の屋根瓦が今も使われています】
6世紀に蘇我馬子が建立した法興寺が平城遷都の際に現在地へ移され、元興寺となりました。法興寺は現在、飛鳥寺になっています。往時は広大な伽藍を誇りましたが、やがて衰退し、現在の極楽坊(禅室と本堂が国宝)にかつての盛大さがしのばれます。また、桜をはじめ、四季の花々が境内を彩ります。
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【薬師寺/解体修理中の東塔は2020年完了予定】
創建時から残る東塔と後年再建された西塔、2つの塔が境内を壮麗に飾っています。その東塔は解体修理中で、2020年春に完了予定です。東塔と同じく国宝の東院堂、薬師三尊像(国宝)を安置する金堂、大講堂、食堂、玄奘三蔵院伽藍など、境内には見どころがたくさんあります。玄奘三蔵院伽藍にある、平山郁夫画伯による「大唐西域壁画」は年4期、特別公開されています。
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【唐招提寺/不屈の精神で渡海した唐僧・鑑真創建】
759年に鑑真が日本の僧たちが戒律を学ぶために創建したことで有名な古刹。金堂、講堂、鼓楼、宝蔵、経蔵の5棟が国宝。奈良時代建築を今に伝えています。このうち、講堂は平城宮の東朝集殿を760年代に移築したもので、平城宮時代の宮殿建築としては現存唯一の遺構として貴重です。
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【平城宮跡/古代日本の首都】
東西約1.3キロ、南北約1キロの広がりに、奈良時代の国の政治や儀式を執り行う大極殿や天皇の居所である内裏、各行政機関などがありました。大々的に発掘調査が行われており、木簡や墨書土器など多くの遺物が出土しています。奈良時代に近づけそうな歴史イベント、観光イベントも頻繁に開催。開放感たっぷりの歴史公園です。
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【春日山原始林/捕らず・伐らずの聖域】
平安時代の841年に狩猟と伐採が禁止されて以来、大切に守られ、継がれてきた神の山。原始的な信仰と自然形態が維持されている貴重な照葉樹林として、1924年に天然記念物、1955年に特別天然記念物に指定されました。現在も聖域。日本人の伝統的な自然観と原始的な信仰が深く結びついていることの象徴でもあります。
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