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秘仏本尊・虚空蔵菩薩像(弘仁寺)

2023年11月1日(水)~2023年11月30日(木)
空海作と伝わる秘仏本尊、運慶作と伝わる大日如来像、奈良市指定文化財の「唐草文三足双耳香炉」などが特別公開されます。

奈良市と天理市の市境に近いところに境内を持つ弘仁寺は、810年に即位した嵯峨天皇が建立した815年創建説、虚空蔵山に流星が落ちるのを見た空海(弘法大師)が霊山として開基した807年創建説が伝わる古刹です。十三歳の厄を払い、知恵を授けてくださるように虚空蔵菩薩にお参りする「十三詣り」で知られています。

 

本堂には数々の仏像が安置されており、空海(弘法大師)作と伝わるご本尊・虚空蔵菩薩像が特別公開されます。このほか、四天王像(2体は平安時代作、2体は鎌倉時代作)、運慶作と伝わる大日如来像、室町時代作の子安観音像などが拝観できます。

 

また、同期間に奈良市指定文化財の「唐草文三足双耳香炉」も特別公開されます。

 

この香炉は、奈良伝統工芸の赤膚焼の隆盛の礎を築いた、江戸時代の陶工住吉屋岩蔵の在銘遺品で、実際に弘仁寺で使用されていたものです。名称にある通り、へらで彫られた唐草文様、龍の口から出るようにあしらわれた双耳、鬼の表情をした三つの足に注目して見てください。

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