空海作と伝わる秘仏本尊、運慶作と伝わる大日如来像、奈良市指定文化財の「唐草文三足双耳香炉」などが特別公開されます。
奈良市と天理市の市境に近いところに境内を持つ弘仁寺は、810年に即位した嵯峨天皇が建立した815年創建説、虚空蔵山に流星が落ちるのを見た空海(弘法大師)が霊山として開基した807年創建説が伝わる古刹です。十三歳の厄を払い、知恵を授けてくださるように虚空蔵菩薩にお参りする「十三詣り」で知られています。
本堂には数々の仏像が安置されており、空海(弘法大師)作と伝わるご本尊・虚空蔵菩薩像が特別公開されます。このほか、四天王像(2体は平安時代作、2体は鎌倉時代作)、運慶作と伝わる大日如来像、室町時代作の子安観音像などが拝観できます。
また、同期間に奈良市指定文化財の「唐草文三足双耳香炉」も特別公開されます。
この香炉は、奈良伝統工芸の赤膚焼の隆盛の礎を築いた、江戸時代の陶工住吉屋岩蔵の在銘遺品で、実際に弘仁寺で使用されていたものです。名称にある通り、へらで彫られた唐草文様、龍の口から出るようにあしらわれた双耳、鬼の表情をした三つの足に注目して見てください。
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行事・イベント名 | 秘仏本尊・虚空蔵菩薩像(弘仁寺) |
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開催場所 |
〒630-8412 奈良県奈良市虚空蔵町46
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開催期間 | 2023年11月1日(水)~2023年11月30日(木) |
開催時間 | 入山・拝観時間 9:00~17:00 |
公式サイト | http://www.kouninji.org/ |
お問い合わせ先 | 0742-62-9303 |
料金 | 【拝観料】 中学生以上:400円 小学生以下:無料 ※志納入山料200円が別途必要です。 |
駐車場 | あり |