世界遺産『古都奈良の文化財』に含まれる寺院、薬師寺。天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気平癒のために薬師寺建立を発願されたのは天武9年(680年)のこと。平城遷都の後、養老2年(718年)に現在地へ移転したとされています。南都七大寺のひとつで、興福寺とともに法相宗の大本山です。
伽藍ではなんといっても、東塔と西塔が有名です。奈良時代から現存する東塔は「凍れる音楽」と絶賛された三重塔です。
2009年から行われていた東塔の解体大修理は2020年に完成しましたが、新型コロナウイルスの影響で落慶法要、一般公開が延期されていました。
その東塔がいよいよ2021年3月1日からお披露目されます(初層特別開扉)。金堂の薬師三尊像や東院堂(国宝)はもちろん、国宝水煙や食堂(じきどう)、玄奘三蔵院伽藍の平山郁夫筆「大唐西域壁画」も併せて特別公開されます。不安と閉塞感が漂うコロナ禍ですが、それを振り払うことを祈願する意味でも、特別な春になりそうです。
【奈良時代建築の至宝「薬師寺・東塔」①~③】
薬師寺・東塔を詳しく紹介した記事です。
【薬師寺(奈良市)】
【観光モデルコース/名刹・風景・伝統をじっくり巡る西ノ京コース】
薬師寺があるのは、奈良市の西ノ京エリア。奈良公園エリアに比べ、落ち着いた雰囲気に包まれています。薬師寺や唐招提寺などを拝観し、西ノ京エリアを巡って楽しむモデルコースです。
【観光情報まとめ/奈良県の塔をめぐる】
薬師寺の東塔・西塔(写真)をはじめ、奈良県内には長い歴史を刻む塔が多く立っています。壮麗、雄大、技術の粋を感じ取れる「塔」を巡ってみませんか。