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内山永久寺跡(天理市)

桜の季節がおすすめ。芭蕉も訪れ、句を詠んだ、かつての大寺も、池と桜を残すのみ。

永久年間(1113年~1118年)建立の寺院。阿弥陀如来を本尊とし、石上神宮の神宮寺として、八角多宝塔など多数の堂宇を持つ伽藍が築かれていました。『大和名所図会』には、浄土式回遊庭園、本堂、観音堂、八角多宝塔などが建ち並んでいた様子が記されています。一時、奈良では東大寺、興福寺、法隆寺に次ぐ大寺でしたが、その後、寺勢が衰え、さらに明治の廃仏毀釈によって廃寺になってしまいました。

 

現在は浄土式回遊庭園にあった池が残っており、静寂の中にも、毎春、花盛りを迎えます。廃寺以前、松尾芭蕉も内山永久寺を訪れ、「うち山や とざましらずの 花ざかり」と、見事な満開の桜に感動した様子を詠みました。池のほとりに歌碑が建てられています。


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