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不退寺

平城天皇が隠棲した「萱の御所」に孫の歌人・在原業平が開基したと伝わる。
写真提供:奈良市観光協会、不退寺

【不退寺(ふたいじ)】

 

大同4年(809年)平城天皇が御譲位の後、仮住まいとされた「萱(かや)の御所」が、その後阿保(あぼ)親王とその子の在原業平(ありわらのなりひら)に伝わり、仁明天皇の勅命によって業平自らが聖観音像を作り、ご本尊として祀ったことがこのお寺のはじまりとされています。衆生済度のため「法輪を転じて退かず」と発願したことから、正式には「不退転法輪寺」と号され、略して不退寺と称しています。

 

業平の作とされる聖観世音菩薩立像(重要文化財)は、木彫一本造りで高さ約1.9メートル。全身胡粉地に極彩色が施されていて、頭部にはリボンのような大きな飾りが左右に付いており、業平の理想の女性像とも、美男と伝わる業平自身であるともいわれています。

 

境内は回遊式の庭園となっていて、四季それぞれに花を楽しむことが出来ます。

特に3月下旬から4月上旬に見頃を迎えるレンギョウや秋の紅葉が有名です。

 

宗派:真言律宗
重要文化財:聖観世音菩薩立像(ご本尊)/五大明王像/本堂/多宝塔 他

 

<主な年中行事>
◎3月1日~5月31日 在原業平画像 御開扉日(春期寺宝特別公開)
◎5月28日 業平忌・多宝塔 特別開扉
◎10月1日~11月30日 在原業平画像 御開扉日(秋期寺宝特別公開)

 

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