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音羽山観音寺

【音羽山 観音寺(おとわやま かんのんじ)】

寺伝によると、藤原鎌足公を談山妙楽寺(現在の談山神社)に祀った際に、鬼門除けの寺として鎌足公自作の梅の木の観音像を祀ったのが始まりとされています。奈良時代の観音信仰が篤かったころは諸堂諸坊が山中に軒を連ね、“音羽百坊”と称され大変な賑わいだったそうです。現代では、NHKテレビで放送されている「やまと尼寺 精進日記」でより多くの方に知られ、まごころ込めて振る舞われる精進料理はなかなか予約が取れないほど大人気です。

 

ご本尊は“千手千眼十一面観音立像”で、実際に千本の手と眼を持ちます。古くから眼病平癒に霊験あらたかとして参拝者が絶えることが無く、「音羽の観音さん」と親しまれています。

 

境内の大銀杏は、樹齢およそ600年(県の天然記念物)。イチョウの葉と一体になった珍しい実をつけることから「お葉つき銀杏」と呼ばれ、11月に開催される「お葉つき銀杏まつり」には全国から多くの参拝者が訪れます。本堂の東側には「音羽の滝」があり、眼病に霊験があるとされるこの霊水(大和の名水)は、精進料理にも使用されています。

 

音羽山(標高852メートル)の登山口でもある参道は、参道下の駐車場からでも約1キロ有り、とにかく急な坂道が続きます。お寺が用意してくださった杖やベンチを利用させてもらいながら、ゆっくりお参りしましょう。

 

<主な年中行事>
◎1月1日 開運厄除護摩祈祷会
◎1月17日 初観音護摩祈祷会
◎4月17日 大般若会
◎8月17日 大施餓鬼法会
◎9月17日 百万遍念仏会
◎11月最終日曜 お葉つき銀杏まつり
◎12月17日 納め観音会
◎12月31日 除夜の鐘
◎毎月17日 観音縁日
◎第4日曜日 護摩奉修

[関連リンク]
◎談山神社(たんざんじんじゃ)