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元興寺

【世界遺産】 飛鳥時代の屋根瓦が現存する、ならまちの中心的古刹。
写真提供:奈良市観光協会

【元興寺(がんごうじ)】

 

崇峻元年(588年)、蘇我馬子は甥にあたる崇峻天皇が即位したのを機会に発願し、日本最古の本格的寺院“法興寺(ほうこうじ)”を飛鳥の地に建立します(596年)。地名により“飛鳥寺(あすかでら)”とも呼ばれるこの寺は、日本の仏教の源流となり、また政治や外交の場としても中心的な舞台となりました。

 

和銅3年(710年)の平城遷都に伴い、養老2年(718年)には法興寺も新しい都に移され、寺名も“元興寺”と改められました。飛鳥より現在の地に移った際に運び移された日本最初の瓦は、現在も極楽堂(本堂)や禅室の屋根に数千枚使用されています。

 

平安時代の後期、朝廷からの保護が受けられなくなった元興寺は衰退の道を辿り、伽藍も縮小されていきましたが、極楽坊とよばれる一画は庶民の信仰の場として残りました。戦後発見された10万点を越す“中世庶民信仰資料(重要有形民俗文化財)”は、鎌倉期以後の中世に栄えた信仰の様子を知る貴重な遺産です。現在では、寺内に“元興寺文化財研究所”が設置され、資料の整理や調査保存が行われており、1998年には「古都奈良の文化財」のひとつとして元興寺がユネスコの世界文化遺産に登録されました。

 

境内にはたくさんの石仏や石塔があり、参拝者が思い思いの願いを書いた灯明皿を石仏に供える8月の地蔵会は、夜店なども並び大勢の人で賑わう夏の奈良の伝統行事です。

 

宗派:真言律宗
国宝:極楽堂/禅室/五重小塔
重要文化財:聖徳太子孝養像/弘法大師坐像/半丈六阿弥陀如来坐像/東門

 

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