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奈良ぶらぶらハイキング「剣豪の里・柳生」

大河ドラマにもなった剣豪の里をのんびり歩きます。

今回の「奈良ぶらぶらハイキング」は、剣豪・柳生一族の里へ。柳生家は宗厳(石舟斎=せきしゅうさい)とその息子・宗矩(むねのり)に代表される剣術家の家系で、剣術・柳生新陰流を確立した宗矩は2代将軍秀忠のもとで大坂の陣を戦い、3代将軍家光の兵法指南役を務めました。そんな剣豪の里のハイキングコースをご紹介。奈良市の東部、田園風景や山が続く牧歌的なエリアをぶらりと歩けば、時代劇や大河ドラマに出てくるようなスポットやシーンに出会えます。

スタート

1 柳生観光駐車場

柳生観光駐車場
〒630-1231 奈良県奈良市柳生下町491
年中無休/9:00~17:00(17:00以降も出庫は可能)
普通自動車1日1回600円

 

<奈良交通バスの場合>

JR奈良駅西口から約60分、近鉄奈良駅から約50分

2 十兵衛杉

徳川将軍家に対して功労多くして柳生藩初代藩主となった柳生宗矩の長男・三厳(みつよし)の通称名が“十兵衛”でした。その三厳が自ら植えた杉だと伝わるのが、十兵衛杉。しかし、いつしか雷に打たれて枯れてしまい、現在はすぐ横に2代目十兵衛杉が天を突いています。

 

〒630-1231 奈良県奈良市柳生下町575

3 柳生藩家老屋敷

柳生藩の傾いた財政を立て直した家老・小山田氏の屋敷で、見事な石垣が目を引きます。その石垣は、江戸時代末期の1841年に築かれたと考えられています。後年、歴史作家の山岡荘八氏の所有となり、1971年に放映された、柳生宗矩の生涯を描いた大河ドラマ「春の坂道」の構想が練られました。その後、奈良市に寄贈され、主屋の一部を公開、および資料展示されています。柳生観光協会はここに入っています。

 

〒630-1237 奈良県奈良市柳生町155-1

4 柳生藩陣屋敷跡

柳生宗矩が建てた柳生藩の陣屋跡。1642年に完成しましたが、1747年に火災で全焼。この火災には“いわく”があります。それによると、柳生の隣村に財力と知力に長けた庄屋がいました。柳生家はその力を恐れ、罪をかぶせて処刑に。その際、庄屋は「柳生を灰にする」と恨んだといいます。やがて本当に火災が発生して、屋敷は灰に。恨みを恐れて、供養のために刻まれた石仏が、陣屋跡のどこかにあります。「歯痛地蔵」と名づけられている石仏を探してみてください。
陣屋跡は、今は史跡公園として、春の花見など、住民や観光客の憩いのスポットになっています。

 

〒630-1237 奈良県奈良市柳生町339

5 天乃石立神社

4つの巨石をご神体として崇める神社。伝説では、天岩戸に閉じこもった天照大神に岩戸から出てもらおうと、手力雄命(たぢからおのみこと)が岩戸の扉を開けたとき、勢いよく飛んできた扉の石――だとか。柳生家の剣術家たちはこの周辺で修練を積んでいたといわれています。天下に聞こえし力自慢と剣術、そんなパワーを感じられるスポットです。
写真提供:柳生観光協会

 

〒630-1237 奈良県奈良市柳生町

6 一刀石

何が、誰が、どうやって?と不思議に真っ二つに割れた巨石。一帯を修行場としていた柳生石舟斎が天狗だと思って戦い、刀で斬りつけた跡だという伝説がありますが…。岩は約7m四方もあり、ほぼ中央に走る直線的な切れ目は、人の力にせよ、自然の力にせよ、ロマンをかき立ててくれます。一見の価値あり、です。

 

〒630-1237 奈良県奈良市柳生町

7 芳徳寺

柳生宗矩が父・石舟斎の供養のため、1638年に創建した寺院。本堂には、釈迦如来像のほか、宗矩らの像が安置されています。柳生家の菩提寺として知られ、紅葉の季節も見事。本堂の裏に回ったところにある柳生家歴代のお墓も見どころです。

 

〒630-1231 奈良県奈良市柳生下町445

柳生観光駐車場 剣豪の里、いかがだったでしょうか。今ではのどかなエリアで、剣豪たちが日々鍛錬した気配を感じることができたでしょうか。気をつけて、お帰りください。

ゴールお疲れ様でした!

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