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◎路上のアート「マンホールのフタ」デザイン集④

地下に埋設された施設(下水道等)のメンテナンス等のために、人(マン)が出入りする縦穴(ホール)を日常的にふさいでいるフタ、それが「マンホールのフタ」です。雨に濡れて滑っては困る、人が乗ったり車が通用したりした際に破損しては困ることから、耐滑性と耐重性を求められ、ひたすら無骨に路面で踏ん張っています。
そのマンホールのフタが各地で独自にデザインされ、オシャレになっています。当地を象徴する名物や名所の絵柄、マンガのキャラクターなどを鋳鉄製のフタに装飾。マンホールカードなるものも発行され、コレクターが登場するなど、人気を博しています。
ここでは、奈良県内で見られるマンホールのフタのデザインをギャラリー化。郷土の主張がこもったデザインを鑑賞しに、足元を見つめて歩いてみてください。

※マンホールのフタは車道や私道にあることがあります。鑑賞の際はご注意ください。

【宇陀市(榛原)】

 

2006年(平成18年)に榛原町、大宇陀町、菟田野町、室生村が合併して誕生した宇陀市。比較的新しい市であるためか、あるいは、マンホール蓋が“長寿”であるためか、旧榛原町エリアでは「はいばら」と刻まれたマンホール蓋が見つかります。町の鳥だったウグイス、町の花だったヤマツツジが描かれ、その上に“大和富士”とも呼ばれる均整の取れた山「額井岳」がそびえています。カラー版もあるので、榛原駅の周辺を探してみてください。

 

 

【宇陀市(大宇陀)】

 

先述のように、宇陀市は、大宇陀町、榛原町、菟田野町、室生村が2006年(平成18年)に合併して誕生しました。重要伝統的建造物群保存地区である「松山」など、旧大宇陀町エリアでは当時のマンホール蓋デザインを見つけることができます。あしらわれているのは、町の花として親しまれたカザグルマの花が6つ。キンポウゲ科の花で、テッセンやクレマチスと“親戚”で、花(ガクを含む)は白、または薄い紫色をしています。各地で自生地が減っている現在、環境省のレッドリスト(準絶滅危惧種)に挙げられています。

 

 

【葛城市(當麻)】

 

葛城市は2004年(平成16年)に新庄町と當麻町が合併して生まれた市です。その旧當麻町で見つけることができるマンホール蓋です。写真のカラー版は竹内街道で見つけました。デザインされているのは、當麻寺の東西2基そろう三重塔と、町の花のひとつだった牡丹、そして雌雄2つの山頂を持つ二上山です。それぞれの配置も、遠近と奥行きがあって、絵画のように鑑賞を楽しめるデザインになっています。なお、當麻寺の東西三重塔は、奈良時代~平安時代のもので、その時代の塔が東西ともに現存するのは、全国でここだけです。

 

 

【奈良市(月ヶ瀬)】

 

2005年(平成17年)に奈良市と合併した旧月ヶ瀬村。月ヶ瀬と言えば、「梅」ということで、やっぱりありました、梅がデザインされたマンホールの蓋。見つけたのは、月ヶ瀬梅林近くです。梅はもちろん月ヶ瀬村の花でした。村の鳥はウグイスですが、このマンホール蓋には描かれていません。梅とウグイスは相性のいいイメージが強くありますが、実際には梅の花でよく見かけるのはメジロであるからかもしれません。描かれた梅が、紅梅なのか、白梅なのか、あるいは? 着色されたものがあれば、ぜひ見てみたいマンホール蓋です。

 

 

【明日香村】

 

中央に村章、それを村の花タチバナが取り囲み、さらに外側を村の木ツキが包囲しています。明日香村でタチバナと言えば、橘寺でしょう。聖徳太子をご本尊とし、太子がご誕生になった場所だと伝えられる地がすぐそばにあります。ツキは「槻」の字を充てるのだろうと思い浮かびましたが、具体的にどのような木なのか、調べてみると、どうやら「ケヤキ」のことのようです。ケヤキは寺社建築や仏像製作などにも使用されてきたことから、明日香村にふさわしいシンボルだと言えそうです。

 

 

【平群町】

 

デザインされているのは、町の花「菊」と町の木「樫」です。このマンホールデザインからもお分かりのように、平群町では花卉栽培が盛んです。なかでも菊の栽培は歴史が古く、種類も様々。季節になると、町の至るところにある栽培畑で、色とりどりの菊を見ることができます。気に入った菊を見つけたら、フラワーショップを探してみてください。なお、このマンホール蓋デザイン、カラー版もあるようです(ならぶらでは未確認です)。
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